マズルコントロールはしつけに効果あり!

犬のしつけ/犬の気持ち

マズルコントロールという言葉を知っていますか?マズルとは、犬の鼻先から口にかけた部分のことで「口吻(こうふん)」とも言います。これは、犬に対する教育方法のひとつです。母犬が子犬の鼻先から口の辺りを自分の口に含んで軽く噛み、ルールを教える教育方法をマズルコントロールと言います。歯は、犬にとっての最大の武器です。口を噛むことで、武器である歯を使えない状態にすることで上下関係を教え「私はあなたよりも強い」そして、「あなたを守るから、安心して従いなさい」という2つの事を伝えます。口を含んで軽く咬むことで、子犬に服従させることを教えて、更に外敵から身を守るために吠えないようにしつけます。
母犬が教育のために行うマズルコントロールを、飼い主が母犬の代わりになって行うしつけ方法があります。「マズルコントロール」について、詳しくご紹介しましょう。

マズルコントロールによる犬のしつけ

☆マズルコントロールをする前に知っておくべき事
マズルコントロールは、母犬が子犬に行う教育の方法です。飼い主が子犬にしつけのために行うのも効果的です。「マズル」は、犬の急所であるという事をしっかりと覚えておいてください。急所を触られたら、犬に限らず動物は嫌がります。しかし、母犬と子犬のように飼い主と愛犬の間にも信頼関係が築かれているから出来るしつけ方法です。まずは、愛犬との間に信頼関係を築いてから行って下さい。
注意点として、体罰としてマズルコントロールを行うことは辞めて下さい。マズルコントロールには、しつけの意味だけでなく「あなたを守ります」という愛情表現の意味を含まれているのです。

☆マズルコントロールを開始するのに適した時期は?
マズルコントロールは、母犬が子犬にしつけのために行います。つまり、子犬の時期が最も適しています。子犬を家に迎え入れて、家の環境に慣れてきたらすぐに始めることをオススメします。子犬の時に行わないと、犬歯が鋭くなってしまうため飼い主がケガをする恐れがあります。また、抵抗をする前の子犬の時期に行うことで、しっかりと教育を行うことが出来ます。マズルコントロールは、出来るだけ早い時期に行いましょう。

☆マズルコントロールのやり方

犬は、マズルを触られるのを嫌がります。まずはそこから始めましょう。
いきなりマズルを掴むのではなく、最初は指1本から始めましょう。嫌がらずに行うことが出来たら、褒めてあげましょう。
徐々に指の本数を増やして行きます。出来たら必ず褒めてあげましょう。
マズルを手で優しくつかみます。1秒でもおとなしくできたらすぐに手を離して、大きく褒めて上げましょう。
マズルを持って左右、上下に動かしても静かにしていたら、沢山褒めて上げましょう。

最後に、手で愛犬の口を開けて我慢できるようになれば、マズルコントロールのしつけは完了です。マズルコントロールは、正しい方法で行えば早い犬で1週間程度、よほど何かのトラウマがある場合を除いて、だいたいは数カ月でしつけることができるでしょう。

☆マズルコントロールの注意点
・マズルは、軽く掴みましょう。絶対に力を入れすぎないように注意して下さい。
・マズルをつかんだ時に、犬が甘えるように鳴いても手を離さないで下さい。そこで離してしまうと、犬は「鳴いたら離してくれる」と勘違いしてしまいます。犬が鳴きやむまでまちましょう。鳴きやんで大人しくなったら手を離してあげて下さい。

☆マズルコントロールを使ったしつけの方法
マズルコントロールを使ったしつけに有効な物は、噛み癖・吠え癖の矯正、歯磨きをする時、犬が興奮してしまった時に落ち着かせるなどがあります。噛み癖がある犬の場合には、犬は飼い主よりも自分の方が上であると思っています。そこで、マズルコントロールで上下関係を教え「私はあなたよりも強い」そして、「あなたを守るから、安心して従いなさい」という事を教えます。犬は噛み癖がなくなります。同じく、吠え癖がある場合には、マズルを掴んで吠えたらいけない、静かにしなさいと教えると犬は吠えるのをやめます。

まとめ

マズルコントロールは、母犬が子犬をしつける方法ですが、実は賛否両論あります。トレーニングの方法を間違ってしまったり、失敗してしまうと反抗的になってしまう事があるからです。人間の性格にも個人差があるように、犬の性格も様々であるためマズルコントロールが有効な犬もいれば向いていない犬もいます。プロのトレーナーでさえもマズルコントロールをオススメしないという人もいます。プロではない飼い主が行う事なので、犬の性格や飼い主のやり方によって失敗してしまうことがあるのは、当然かもしれません。マズルコントロール自体はしつけに向いている方法と言えるので、トライしてみるとよいでしょう。そこで、犬の反応や自分が向いているかなどを判断してもよいでしょう。もし、マズルコントロールがうまくいかなかった場合には無理して続ける必要はないので、別の方法を試してみましょう。

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