犬のブリーディングとは?ブリーディングの種類とその方法

コラム

はじめに

ブリーディングの正しい意味をご存知でしょうか?ブリーディングとは、犬種の向上と改良を目的とした繁殖方法のことです。ただ単に、子孫を増やすという意味ではありません。正しいブリーディングの方法について、詳しくご紹介しましょう。

ブリーディングの種類と方法

☆正しいブリーディング方法
ジャパンケンネルクラブでは、次のようにブリーディングについて定めています。
・犬種のスタンダードについて、良く理解し把握しておくこと。
・血統内容及び犬種のタイプ、性格を理解すること。
・交配の良否、犬種の有する遺伝性疾患について究明し、発症を防ぐために無計画な交配はしないこと。
・牝犬の生殖生理を十分に知っておくこと。
・出産後、子犬の管理を十分に行い、譲渡前に駆虫、骨学的遺伝疾患の有無のチェックをすること。
・奇形や欠点を有した子犬は、他の者に対し絶対に提供しないこと。
・生まれた子犬の血統登録をすみやかに行なうこと。
・JKCでは交配できる月齢を、牡牝ともに交配時に生後9カ月1日以上としております。
※上記JKCホームページより抜粋
(http://www.jkc.or.jp/modules/breedinginfo/index.php?content_id=17)

優良なブリーダーは、上記のジャパンケンネルクラブ規定のブリーディングの考えに基づき、繁殖を行っています。

では次に、ブリーディングについて詳しく見ていきたいと思います。
人間も同じですが、子犬は母犬・父犬の長所や短所を受け継いで生まれてきます。ブリーディングの目的は、犬種の向上と改良です。そのため、母犬・父犬の遺伝の優劣をよく考えて、母犬と父犬の組み合わせを決定する必要があります。

☆ブリーディングの方法
ブリーディングは母犬となるメス犬を基準に行われます。メス犬の血統を考え、メス犬の長所を生かし、オス犬は、メス犬の短所を補うことのできる犬が、交配相手として選ばれます。もし、オス犬がメス犬の短所を補えるとしても、他にメス犬と同一短所を持つオスとの交配は避けます。

☆ブリーディングの種類
ブリーディングの種類は、3種類です。それぞれの特徴について詳しくみていきましょう。
<イン・ブリーディング(近親繁殖)>
血縁関係がとても近い犬同士で繁殖する方法を「イン・ブリーディング(近親繁殖)」と言います。両親犬の持つ遺伝子がかなり似ていることから、長所も短所も強化された子犬を作ることが出来ます。元々優れた遺伝子を持つ犬同士のブリーディングになりますが、両親犬よりも優れた犬が生まれる可能性が高くなっています。しかし、強い欠点が現れることもあります。また、近親繁殖を繰り返すことによって、骨格や身体が小さくなったり、遺伝性疾患、欠歯、内臓疾患、陰睾丸等が発生する場合があります。

<ライン・ブリーディング(系統繁殖)>
ライン・ブリーディングよりは薄い血縁関係の犬同士で繁殖する方法です。近親繁殖を避けますが、共通の血筋からなる犬同士を交配させます。イン・ブリーディングの弊害を最小限に抑えるため、ライン・ブリーディングは、最も多い繁殖方法です。

<アウト・ブリーディング(遠親繁殖)>
父犬と母犬のそれぞれの5代祖までに血縁関係のない犬同士で交配するの繁殖です。イン・ブリーディングによる血統に、別の優秀な血統を入れることによって、弊害をなくしていくための繁殖方法です。

アウト・ブリーディングを行った後は、新しくできた優秀な系統を固定継続していくために、イン・ブリーディングやライン・ブリーディングを繰り返すことのよって、少しずつ理想のタイプに改良していきます。

まとめ

ブリーディングは、よりよい血統を作るために行われる行為です。しかし、近親繁殖を繰り返すことによって、骨格や身体が小さくなったり、遺伝性疾患、欠歯、内臓疾患、陰睾丸等が発生することがあるので、注意が必要です。

ピックアップ記事

関連記事一覧

;