犬はよくよだれを垂らします。犬には人間のような汗線がありません。
よだれを垂らす行為は体温調節をするために必要な行為です。
しかし、よだれの量が多いなと感じたら、それは病気のサインかもしれません。
犬のよだれについて、詳しくみていきましょう。
犬がよだれを出す理由とは?
犬のよだれには主に3つの理由があります。
1.体温調節
2.食べ物を見た時
3.車酔いをしている時
この3つの理由でよだれが出ている場合には、自然な現象であるため、心配することはありません。
他にも、誤食、誤飲をしてしまった場合や病気によるものの場合もあります。
その場合は、直ぐにでも病院に連れていってあげて下さい。
注意が必要なよだれ
・常によだれが溜まっている
・よだれが大量に出続けている
・よだれに血が混ざっている
・よだれが臭い、臭いが強い
・よだれが泡状になっている
以上のような場合には、病気の可能性があります。
熱中症
犬の平均体温は人間よりも高く、体温管理が苦手な動物ですので熱中症に非常になりやすい動物となっています。
特に、真夏には注意が必要で炎天下に庭や車の中にいるとすぐに体温が上がり、熱中症になる可能性があります。
犬は体内温度が上がると下げる為にパウティングと呼ばれる口呼吸を行います。
パウティングは激しい口呼吸で「ハァーハァー」のようにする為、夏に犬をを見た際に一度は拝見した事があるのではないでしょうか?
熱中症の症状としては以下が挙げられます。
このような症状の場合は熱中症の恐れがあります。
・よだれが多い
・衰弱している
・食欲がない
・呼吸が荒い
熱中症の対策としては、温度管理や水分補強ををしっかり取るようにしましょう。
熱中症は時間が経過して行く度に悪化していきますので、もしなってしまった場合には至急病院に連れて行ってあげて下さい。
胃捻転
胃捻転は、胃がねじれる急性の病気となっており、また急性胃拡張に伴って起こる事も多いとされています。
主に暑い時や運動後の速い呼吸の際に胃の運動や胃酸の分泌が抑制され、急性胃拡張が起こす事で胃捻転を起こしやすいと言われています。
症状として、お腹が大きく膨れあがり、苦しそうに呼吸しようとします。
また、よだれが多量に出て衰弱していく傾向にあります。
胃捻転は発見が遅れるに連れて死亡率が上がる、とても危険な病気となっています。
上記のような症状を確認した場合にはすぐにでも救急の病院に連れて行く事をオススメします。
対策方法としては、食事や運動をきちんと管理する事が大事になってきます。
食事の際には早食いを防止させ、食後に激しい運動は控えるようにしましょう。
咽頭炎
咽頭炎とは鼻腔の奥の部分から食道の入口にかけての部分の所を指します。
そこの粘膜に起こる炎症のことを咽頭炎といいます。
咽頭炎にかかった場合は、
・苦しそうに呼吸をする
(例)ゼーゼーやヒューヒューなど
・よだれが多く出る
・激しい咳が出ている
呼吸器系の病気の多くは誤飲や誤吸によってなるものが多く、これらの事を注意する事でかかりにくくなる事でしょう。
病気のサインの場合
よだれがたくさん出る病気には、次のような物が挙げられます。
消化器の病気・てんかん・口腔のガン・狂犬病・ジステンバー・レプトスピラ症・歯周病・口内炎・重大な怪我・異物の呑み込み・熱中症・中毒・食道炎、食道梗塞
「おかしいな」と思ったら、動物病院を受診することをオススメします。
予兆を見逃さない
犬は、よだれが出る事自体は、問題ありません。
しかし、いつもとよだれの量や臭いなどが違ったり、様子がおかしい場合には、動物病院を受診しましょう。
病気のサインの可能性があります。
早めの対処で犬の健康を守りましょう。
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