ペット保険会社が多すぎて、どれにしたらいいかわからない。
色々な社名を聞くけど本当に信用できるの?
といったお悩みの飼い主さんも多いかと思います。
今回は、様々なアプローチから、ペット保険各社の比較、ペット保険商品の比較をしていくという内容です。
現在日本のペット保険の加入率は7%程度。
ペット保険発祥の地イギリスでの加入率25%~30%。
加入率No.1のスウェーデンは犬に限って言えば、加入率70%を超えます。
これから日本国内でもペット保険の需要が伸びると予想される成長市場の中で、現在10社以上のペット保険会社が凌ぎを削っており、今後はますます魅力的なペット保険商品が投入されることでしょう。
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【市場規模】2TOPのアニコムとアイペット
13のペット保険各社の保険料収入をあわせると、約350億円という市場規模になります。
そのうち、アニコム損害保険は62%、次にアイペット損害保険が18%、2社で8割を占めることになります。
国内で生命保険というと、日本生命と第一生命がトップ2ですが、ペット保険の世界ではアニコムとアイペットがトップ2です。
ペット保険を扱う会社には【損害保険会社】と【少額短期保険会社】があり、様々な企業がこの急成長市場に新規参画しています。
例えば、イオン少額短期保険、au損害保険(あいおいニッセイ同和損保とKDDIの合弁)などです。
ペット保険会社も大手通信会社と提携しており、業界No1のアニコムはソフトバンクと提携、No2のアイペットはドコモと提携しています。
「ペット保険をどこで契約するのか」という顧客接点が、今までは動物病院やトリミングサロンに限られ、それゆえにアニコムはシェア1位をとってきましたが、今後は近くのケータイショップというように変わっていく様相が伺えます。
ただ、それは提供側の論理です。今はインターネットで申し込みができますから、今後は『如何にいい商品を提供するか』『如何に申し込みやすくするか』がポイントになっていくでしょう。
補償内容で比較した場合のおすすめペット保険は?
まずは、補償内容で比較してみましょう。
保証割合で選ぶなら保証率100%の日本アニマル倶楽部「オレンジプランⅡ」
ペット保険会社のほとんどが保証率50%ですが、保証率100%を誇るのが「日本アニマル倶楽部」です。
次に高いのが、「ペッツベスト」で保証率80%となっています。
通院日額上限トップは12,500円のFPC「フリーペット保険」
通院日額の相場は10,000円ですが、「FPC」が12,500円で提供、「アイペット」が12,000円で提供しています。
通院の年間限度日数は?
トップは60日の日本アニマル倶楽部「オレンジプランⅡ」
ただ、日本アニマル倶楽部「オレンジプランⅡ」では日額上限が5000円であることにご注意ください。
5000円×60日でMAX30万円と言う計算になります。
手術1回あたりの上限金額相場比較は?
手術1回あたりの上限金額の相場は10万円が基本ですが、これをはるかにこえるぷらんがあります。
アクサダイレクト「プラン50」、ペット&ファミリー「プラン50」、日本ペットプラス「プラチナプラン」では、「保険期間中の保険金支払限度額50万円内であれば保険金の支払い回数や一回の金額に制限なし」という形で、手術代保証50万円が可能です。
葬祭保険金
葬祭費として額が大きいのは日本アニマル倶楽部「オレンジプランⅡ」で3万円。
このプランでは、高度後遺障害保険金(5万円まで)、診断書費用保険金(1万円まで)もついています。
契約条件で比較した場合のおすすめペット保険は?
いい良さそうな保険を見つけたとしても、加入条件に該当しない場合がありますし、条件により保険料も変わってきます。そこで、契約条件について、ペット保険各会社のスタンスについて比較してみました。
新規加入可能年齢(下限)の設定なしはこの3社
ペット保険の多くは、生後30日以降といった制限がありますが、アイペット、アクサダイレクト、アニコム損保の3社は設定なしです。
生後すぐの検討はタイミング的に難しい事もあると思いますが、検討する場合はこの3社から早めの申し込みを検討してみてください。
新規加入可能年齢(上限)の最長は17歳のペッツベスト
新規加入の年齢上限をについて、ペッツベストが17歳未満で1番高齢を受け入れています。
続いて、アイペットが12歳11ヶ月まで、日本ペットプラスが満11歳未満となります。
更新可能限度年齢ナシの終身補填
条件のワーストから見ていきますとペッツベストが16歳まで、日本ペットプラスが20歳まで、となっています。
アクサダイレクトとアニコム損保は「原則終身継続可能」としており、引き受けられない場合があります、詳しくは相談窓口に確認してみましょう。
保険料で選ぶおすすめのペット保険会社は?
加入時の保険料だけで保険選びをするのは危険です。
トータルでどれくらいの出費をするのかという観点で調べてみました。
9年の平均保険料で選ぶと月1769円のFPCペット保険
FPCペット保険の平均保険料は1769円/月が業界トップで、値上がり幅も業界トップの800円/月でした。
業界2位は2022円/月の日本ペットプラスで、値上がり幅は業界4位の1150円/月です。
そして3位は2110円/月のペッツベスト。値上がり幅は業界2位で、1070円/月です。
つづいて、PSペット保険は2657円/月。こちらも値上がり幅は1070円/月となっています。
このように、結果的にお金がかかるかどうかは、「月々の値上がり幅」にも連動します。
生命保険は1年単位で月額保険料が変わりますが、ペット保険は月ごとに変わります。
ですので、良い保険を選ぶ時は、加入時の安さだけで見るのではなく、まず補償内容を見て、そして値上がり幅を見ることが重要です。
主要ペット保険会社の特徴まとめ
ペット保険各会社が何をウリにしているかを比較してみました。
アニコム損害保険の特徴
・ペット保険の契約件数がシェアNO.1
・ニーズに合わせてプラン
・しつけ・健康相談や迷子捜索サポートなど無料
・全国のペットと泊まれる宿・ホテルや関連施設にて「どうぶつ健康保険証」提示で、優待・サービス等の特典
アイペット損害保険の特徴
・アイペットは2017年に保険契約件数が30万件を突破
・犬T・1歳の場合の月々の保険料は990円~、-猫・0歳の場合は月々780円~。
・インターネットからのお申込みの場合、保険料が10%割引
日本アニマル倶楽部の特徴
・小型犬の場合15歳の更新までは、保険料が変わらない
・保障割合100%
・終身更新OK
・多頭割引アリ。2~3頭加入で保険料5%引き。4頭以上では保険料8%引き。
アクサダイレクトのペット保険の特徴
・獣医師相談サービスが24時間無料
・犬は月々1,250円、猫は月々1,050円
・保険金の支払回数や治療1回あたりの支払金額に上限を設けていません
FPCペット保険の特徴
1,590円/月(0~4歳)、2,390円/月(5~8歳)、9歳以降はペットの分類(小型犬・中型犬・大型犬・猫)に応じたフラットな料金設計をしています。
ペットメディカルサポートの特徴
・補償額は最大110万円。通院・入院・手術・車イス費用まで補償。
・ペットセレモニー費用も補償の対象。
・免責金額ナシ。一生涯継続できる。
ペッツベストの特徴
・医療費用の80%を補償
・日額上限ナシ
・年齢が上がっても保険料の増加は緩やか
日本ペットプラスの特徴
・90%プランなら自己負担が10%に軽減
・珍しい谷型保険料で、満3歳まで年々保険料が下がる
・日額制限・回数制限がナシ。
auペット保険の特徴
・「通院ありタイプ」と「通院なしタイプ」の2つを用意
・保険期間中の保険金支払いは回数無制限!
・24時間365日対応のかかりつけ獣医師ダイヤル
イーペットの特徴
・初回のケガについては完治まで全額補償
・一日単位の上限金額なし手術や通院の回数・日数制限なし
・インターネット割、多頭割引、マイクロチップ割引、などで最大16%割引
楽天ペット保険の特徴
・460円/月~
・ペットが高齢の時にもやさしい保険料
ペット&ファミリーの特徴
・10歳以上の保険料は変動なし、終身継続可能。
・入通院・手術の日額制限、回数制限なし
・休日・夜間など時間外診療も補償対象
・太陽生命、大同生命と同じグループ
SBIいきいき少額短期ペット保険の特徴
・インターネットから申し込むと、保険料はずっと10%OFF
・7歳11か月までの加入で一生涯、補償
まとめ「あなたにピッタリのペット保険」とは?
いかがだったでしょうか?
ペット保険の選び方は、たんに保険料だけ見るだけではなく、補償内容もしっかり見ておく必要があり、そして、月の値上がり幅も見ておくことが重要です。
あなたの愛犬(愛猫)が、どういう犬種で、どういう病気にかかりやすいか?
その時にどれくらい出費するのかを考えた上で、補償内容を見ておかないと、比較の意味がありません。
今までほとんどの多くの飼い主がペット保険に入らずに全額を払ってきました。
このような人たちが、いかにその出費金額を減らすことができるのかが、保険をかけるポイントになります。
補償が手厚くても、不要なものは削ぎ落とし、補償額もそこまでいるのかどうかも見た上で、本当に欲しい補償内容を厳選した上で、お気に位入りの保険会社と保険商品を探しましょう。
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